2012年最高の人気俳優キム・スヒョンの次期作として話題の『隠密に、偉大に』(提供：ミシガン・ベンチャー・キャピタル、製作：MCMC、共同製作：キー・イースト)が、今月17日にクランクインを控え、キャスティングを完了させた。

　『隠密に、偉大に』は、2010年にポータルサイト「Daum(ダウム)」に連載され、爆発的人気を博した同タイトルのウェプ漫画を原作とした映画。南北分断の現実の中、韓国に送り込まれ、アイデンティティーの混乱を経験する北朝鮮のスパイ、ウォン・リュファン(キム・スヒョン)と、町の住民たちとの間に生まれた温かい絆を、躍動的なアクションと感動的なストーリーで描いた作品だ。キム・スヒョン、パク・ギウン、イ・ヒョヌら、今、最も注目されている若手俳優たちが主要キャストを演じるということで話題となっている。

　ドラマ『太陽を抱いた月』、映画『泥棒たち』でお茶の間とスクリーンを連日賑わせ、最高の注目株として浮上してきたキム・スヒョンは、北朝鮮エリート部隊の人間兵器として育てられたウォン・リュファン役にキャスティングされた。劇中、彼は、可愛げのある町内のお調子者の姿と、カリスマ性のある冷徹なスパイの姿を同時に見せてくれる予定。

　最近、ドラマ『カクシタル』で強烈なカリスマ性を見せて注目された俳優パク・ギウンは、ウォン・リュファンの一番のライバルであり、友人でもあるリ・ヘラン役で、茶目っ気あふれる自由奔放な魅力を見せてくれる予定で、ドラマ『花ざかりの君たちへ』で独特の魅力を発揮しているイ・ヒョヌは、イケメン高校生に偽装した原則主義者リ・ヘジン役で、新しい姿を見せてくれる予定だ。

　また、ドラマ『追跡者 THE CHASER』で優れた演技力を見せ、視聴者の心を捕えた俳優ソン・ヒョンジュは、劇中、ウォン・リュファン、リ・ヘランが属する特殊部隊の首席教官キム・テウォン役で、ひときわ強烈なカリスマ性とアクションを見せてくれる予定とあって、ますます映画への関心が高まっている。

　また、映画『犯罪との戦争』『隣人』『577プロジェクト』などが続いてヒットし、今、映画界で最も注目されている新人演技派俳優キム・ソンギュンも、冷徹で頭の切れる国家情報院の対北朝鮮チーム長ソ・スヒョク役で、北のスパイたちとの緊張感あふれる対立構造を見せてくれる予定だ。

　この他に、チャン・グァン、コ・チャンソク、シン・ジョングン、イ・ヨンギョンら、重量感のあるベテラン俳優たちと、セクシーな魅力を持つ女優イ・チェヨン、清純な美貌のパク・ウンビンらが結集し、より一層期待を集めている。

　『隠密に、偉大に』でメガホンを取ったのは、第63回カンヌ映画祭に公式招待された映画『ビー・デビル(キム・ポンナム殺人事件の顛末)』を演出したチャン・チョルス監督。前作で独特の感性と新鮮な演出力を見せつけたチャン監督は、今回の映画でウィットとヒューマニズムを兼ね備えた、前作とはまた違ったカラーを見せる予定だ。

　韓国映画界期待の俳優たちと、見事なシナリオが出会った映画『隠密に、偉大に』は、今月17日にクランクインし、4ヶ月間の撮影を経て、2013年にスクリーンに登場する予定だ。（翻訳：中川）