イ・スンギが、軍隊のつらい訓練を経験した。

　イ・スンギは最近行われた新韓国MBC水木ドラマ『ザ・キング2Hearts』の撮影で、軍隊の化学訓練のためガス室に投入され、ガスまみれになって涙を流す姿を演じた。

　イ・スンギが演じるイ・ジェハはロイヤルファミリーにも関わらず、一般国民と同じように軍生活を送ることになる。 この日の撮影では、王族でありながら一般の軍人と同じ訓練を受けているイ・ジェハを前に、中隊長を含む上司らが焦っているシーンが描かれた。

　3月1日、京畿道の楊州と坡州で行われた撮影でイ･スンギは、戦闘服に防弾ヘルメット、戦闘靴まで完全武装した“軍人イ・ジェハ”に変身し撮影現場に登場した。しかし、意気揚々と勇敢な姿を見せたのも束の間、撮影に入ると、先ほどの頼もしい姿とは対照的に、ガス室からなんとかして脱出しようとするコミカルな演技を見事に演じていた。

　撮影当日は今冬の最低気温を記録するほどの寒波にみまわれ、イ・スンギをはじめとする撮影スタッフ全員が寒さと戦わなければならなかった。イ・スンギはガス室の煙を表現するために用意されたスモッグと戦いながら、3時間を越える撮影を黙々と行った。雪の上を転がるシーンも体を張って演じる精神力を見せた。また、濃い煙で涙まみれ、鼻水まみれになった姿も自然に演じるなどスタッフから高い評価を得たという。

　スタッフらは「とてもリアルに演じていた。さすがイ・スンギ！」「体を張った演技が素晴らしい」「撮影中は図々しくて高慢な王子イ・ジェハになりきっている。撮影が終わるといつもの明るく元気な笑顔でスタッフたちにエネルギーを与えてくれる」と絶賛していた。

　制作会社もまた、「撮影現場では常に明るく愉快な姿でスタッフを勇気づけてくれている。イ・スンギがイ・ジェハ役のために努力している分、素晴らしいイ・ジェハのキャラクターが出来上がるだろう」と述べた。

　『ザ・キング2Hearts』 は、MBC『ベートベンウィルス』が好評だったイ・ジェギュ監督とホン・ジナ作家が再びタッグを組んだ2012年上半期期待の作品。韓国が立憲君主制だったらという独特な仮想設定のもと、紆余曲折の末に恋に落ちる北朝鮮の特殊部隊教官、キム・ハンア（ハ・ジウォン）と、高慢な韓国の王子、イ・ジェハ（イ・スンギ）が、互いに対する偏見や周囲の妨害を乗り越えて愛を実らせるというヒューマンラブコメディだ。（翻訳：宮本りさ）