SBSドラマ『野王』に出演中のクォン・サンウが、注目を浴びている。

　俗に、「ドラマは、美容室でおばさんたちが話題にし始めたらヒットする」と言われているが、最近『野王』の人気が尋常ではない。美容室はもちろんのこと、サウナ、飲み会、さらには“憩いの家”（中高年のために建てられた集合所）でも話題に上っているのだとか。

　月火ドラマの視聴率はもちろんのこと、ダウンロードサイトやドラマ検索ランキングでも1位を記録しているという『野王』。そんな『野王』の主人公、クォン・サンウの人気の理由は果たしてどこにあるのだろう？

　専門家たちは、劇中ハ・リュ（クォン・サンウ）に対する視聴者の“同情”と“復讐カタルシス”が関係していると分析している。

　クォン・サンウは、ドラマ序盤で可哀想なほどの仕打ちを受け視聴者の同情を買ったが、最近はダヘ（スエ演）に対する復讐心を燃やし、全く違った姿を見せている。そんなクォン・サンウの姿に視聴者らは「ハ・リュが変わった！」と関心を注いでいる。

　変わったのはハ・リュだけではない。ハ・リュのキャラクター人気に支えられ、俳優クォン・サンウのパワーも復活した。心に響く涙の演技やぞっとするような復讐心に満ちた眼差しで視聴者を圧倒しているクォン・サンウは、来る2月28日に公開される映画『チャイニーズ・ゾディアック』にジャッキー・チェンと共に出演するため、そのシナジー効果にも期待がかかっている。

　ドラマ制作関係者は、「ハ・リュの復讐計画序盤には若干手薄な点が見えたが、それはこれまで“純情男”として生きて来た優しいハ・リュの性格を踏まえたうえでそのように設定したもの。

　これからは、エリート弁護士チャ・ジェウンとして緻密な計画を立てる予定。今後はハ・リュとダヘのあいだで繰り広げられる息を呑むような頭脳ゲームが鑑賞ポイントとなるだろう」と伝えた。

　なお、19日に放送された第12話の最後の部分では、ハ・リュとドギョン（キム・ソンリョン）の抱擁シーンが描かれ、視聴者の好奇心をさらに刺激した。（翻訳：宮本りさ）