今月22日、アーティストのパク・ジョンミン（SS501）と元所属事務所CNRメディアとの法的紛争に終止符が打たれた。

　パク・ジョンミンは2012年7月30日、専属契約効力停止仮処分申請事件に関して勝訴の判定を受けた。これに伴い精算義務不履行に対する是正要求を受けた元所属事務所CNRメディアはどんな措置も取らないと主張。2012年10月10日にはパク・ジョンミンがCNRメディアを相手取り2億ウォンの損害賠償請求訴訟をソウル中央地裁に起こした。

　パク・ジョンミンの損害賠償請求訴訟以後、裁判所では調停合意を提起。調停中にも元事務所は仮処分訴訟結果を認める一方で、収益金精算の部分において異議を提起するなど意見の合意がなされず、調停は２回決裂した。

　これを受けて裁判所は、今月22日の第3次調停日に同種業界の顧問を招いて調停を進行、所属事務所と芸能人の関係上の誤った慣行に対する公正性とエンターテインメント事業に臨む責任に基盤を置いた合意を引き出した。

　パク・ジョンミンは顧問の意見とCNRメディアの劣悪な資金事情を十分に理解し、損害賠償請求額の最小限の金額で、元所属事務所が現実的に支払い可能な金額を設定、今回の損害賠償請求訴訟を一段落させることに合意した。

　これでパク・ジョンミンはCNRメディアとの関係をきれいに清算して、元所属事務所が行ってきたパク・ジョンミン関連の事業およびその他契約関係に対する責任から今後はすべて除外される。

　パク・ジョンミンの訴訟代理人である法務法人ジアンのホ・ジョンソン弁護士は「初めから今回の損害賠償請求訴訟は金額が目的でなく、元所属事務所との関係の整理が中心であった。また訴訟が長びくことよりも、パク・ジョンミンがより多様な芸能活動に集中でき、合わせて元所属事務所との法的関係がきれいに清算されることに重点を置いた広い視野下での合意であった」とコメントしている。

　パク・ジョンミンは今回の合意を契機に、より活発に国内だけでなく海外活動にも拍車をかけられるようになった。現在ニューアルバムの準備や、日本・台湾での映画・CM出演など海外プロモーションを控えている。（翻訳：中島礼子）