コン・ユ、映画『るつぼ』旋風について率直に語る
韓国中を熱くしている韓国映画『るつぼ(トガニ)』で主人公カン・イノを演じた韓国俳優コン・ユが、9日午前11時放送の韓国ケーブルチャンネルtvNの番組「ペク・チヨンのピープルインサイド」に出演する。
放送では『るつぼ』旋風についての率直な意見や子役たちとのエピソード、2007年に韓国MBCで放送された人気ドラマ「コーヒープリンス1号店」の出演当事のエピソードなどが公開される予定。
試写会で初めて『るつぼ』の完成版を観たというコン・ユは、「子役が殴られるシーンを見ていると、映画が始まって30分ほどでもう体がすくんでしまった。撮影を終えて4カ月が経ち、カン・イノ役からすっかり抜け切ったと思っていたけど、そのシーンを見た瞬間『るつぼ』の中に再び吸い込まれそうな感じがした」と映画を観た感想を語った。
続いて「この映画がこんなに韓国を揺るがす大きな話題になるなんて予想していなかった。実は今この事件に関心が集まっているという現実に、むしろ切なく残念な気持ちなんだ」と『るつぼ』旋風に対する率直な心境を告白した。
また、コン・ユはこの映画に出演した子役たちを心配する声に対し、「多くの方々が子役たちのことを心配するだろうと予想していた。現場にいたみんなも同じ気持ちだったので、その点には非常に気を配っていた。でも心配していたようなことはなくて、むしろ子どもたちはちゃんと演技だということを理解した上で撮影に集中してくれて、周りのみんなも驚いていた」と語った。
そして、「それでもやはり心に傷を受けたかもしれない子役たちのために僕らができることは、いつも一緒にいてあげることだった。子役たちは僕の共演相手でもあるから、最上のコンディションを保てるようサポートしたり、目線を合わせようとがんばった」と、子役に悪影響がないよう最大限配慮した様子を語った。
さらにコン・ユは、軍入隊前に自身をトップスターの座に押し上げたドラマ「コーヒープリンス 1号店」への出演を最初は拒否していた理由についても話した。
「20代後半は視聴者たちが共感しやすいいわゆるトレンディドラマが嫌いだった。無理に出演するのは自分に嘘をつくことになると思って最初は出演を拒否していた」「周りの人たちに説得されて、俳優も演出者もまず作品を見て判断してみなければと思うようになり、イ・ユンジョン監督の作品を探して観てみた。それで気持ちが変わって出演を決めた。」と当時を振り返った。
続いて「『コーヒープリンス 1号店』は死んでしまったと思っていた僕の俳優としての情熱がまだちゃんと生きていたんだと悟らせてくれたドラマ」と、このドラマへの思いを語った。
最後にコン・ユは、「僕はこのドラマの中の人物みたいにスウィートな人じゃなくて、もっとほろ苦いよ(笑)。でも20代の時は周りを意識しなきゃいけない俳優生活が辛かったけど、30代になった今は前より穏やかな気持ちでいられるようになった」と、温かくほっとする言葉で締めくくった。
気さくな魅力の持ち主コン・ユの率直なトークは9日午前11時に放送される韓国tvN「ペク・チヨンのピープルインサイド」で公開される。(翻訳:中川)
※この記事は재경일보(財経日報)提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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