ユチョン主演『3days』ありがちドラマとは違う三つの“No”
SBS水木ドラマ『3days』が韓国ドラマの新たな地平を開いている。【写真詳細】
SBS水木ドラマ『3days』(脚本:キム・ウニ、演出:シン・ギョンス、ホン・チャンウク)が韓国ドラマの新たな地平を開いている。
これまでの韓国ドラマは、複雑な人間関係や出生の秘密など日常では起こらないような出来事や事件が次々と起こる“マッチャンドラマ”、放送時間を延ばしたりする裏ワザ、ドラマ製作費のための過度なPPL(間接広告)などで視聴率を稼いできた。しかし『3days』は違う。
■No 裏ワザ
これまでの韓国ドラマは視聴率上昇を狙うための一つの方法として放送時間を伸ばすという方法をとって来た。しかし『3days』は約60分という決められた時間をばか正直に守っている。
そのため同時間帯の他局ドラマより遅く始まり早く終わる。そのうえ週末の再放送時間には他のドラマとは違って中間広告のない120分の映画のような編集で放送し、更なる話題を集めている。
他のドラマのように視聴率ばかりを狙う裏ワザはなしで、正々堂々とドラマのクオリティーだけで勝負するという姿勢を見せたのだ。
これに対し視聴者らは「再放送まで見たくなるドラマ!」「水曜日が待ち遠しい!今までの韓国ドラマにはなかなか見られなかったジャンルものだ!」などという反応を見せ、『3days』に対する称賛と応援を送っている。
■No “マッチャン”
これまでの韓国ドラマは、男女主人公とその家族間の物語で成り立っていた。しかし『3days』は違う。どのキャラクターも誰誰の父、母、姉などで説明できる人物ではない。
主人公ハン・テギョン(ユチョン演)だけがハン・キジュンの息子として出てくるが、父子関係がストーリーを作っていく核心ではなく、ハン・キジュンもハン・テギョンもそれぞれドラマの重要な軸となっている。
ハン・テギョンは大統領警護室のエリート警護官として、イ・ドンフィは大統領、パク・ハソンは巡査、イ・チャヨンは警護室法文チーム長として等等、全ての登場人物がそれぞれの職業と名前で出てくる。
金持ちとシンデレラ、または出生の秘密をもとに話が展開していくこれまでの韓国ドラマとは差別化される。これに対し視聴者らは「主人公たちが常に忙しそう!」「主人公たちが休む暇なく登場しているドラマ!」などと主人公たちの日常を心配する反応まで見せている。
■No PPL(間接広告)
『3days』は、車両爆破、列車アクション、追撃シーンなど様々な高難度アクションシーンや連日行われる野外撮影のため相当な製作費をかけている。これまでの韓国ドラマは、状況に合っていないPPLによってドラマの流れを邪魔されてきた。しかし『3days』には製作費を充当するための過度なPPLがない。
制作会社ゴールデンピクチャーズ側は、「作家キム・ウニ先生は、ドラマの流れを邪魔する無理なPPLは入れずにできるだけ自然な形でPPLを使おうと努力し、また、過度なPPLを入れてドラマの収益を創出するよりはドラマのクオリティーを優先に考えていらっしゃる」と伝えた。
一方、前回第12話ではハン・テギョンとユン・ボウォンがバスに隠された爆弾を探し出す姿が描かれた。これに対し怒りをあらわしたキム・ドジンは、ミン・ヒョンギとビョン・テフンまで殺害し、ハン・テギョンをはじめ、イ・ドンフィ、ユン・ボウォン、イ・チャヨンらを次のターゲットとした。
また、エンディング部分ではハン・テギョンが警護官として復職しイ・ドンフィ大統領を掩護しながらキム・ドジンのもとへ向かうが、そこで何者かの銃口がハン・テギョン、キム・ドジン、イ・ドンフィを狙い、更なる緊張感を漂わせた。
続く第13話は16日夜10時に放送される。(翻訳:宮本りさ)
※この記事は재경일보(財経日報)提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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