ドラマ『嫉妬の化身』 チョ・ジョンソク、繊細な演技の真髄
■常識破りのストーリー展開に
今回もチョ・ジョンソクの熱演が光った。繊細な演技に定評のあるチョ・ジョンソクが、並外れた演技で視聴者から称賛を得ている。
今月12日放送のSBS水・木曜ドラマ『嫉妬の化身』(原題)で、イ・ファシン(チョ・ジョンソク)とのキスのあと、自分の心が二つあるという事実を知り、男たちに別れを告げるピョ・ナリ(コン・ヒョジン)の姿が描かれた。
ファシンはナリと激しいキスを交わしたあと期待を膨らませる。ナリがコ・ジョンウォン(コ・ギョンピョ)ではなく自分のほうを愛していると固く信じ、ジョンウォンに会って状況を整理しようと考えた。だがこれは彼の錯覚だった。
ナリはジョンウォンにもファシンにも同じく好意を持っており、そんな自分の気持ちを受け入れることができずに二人に別れを告げる。ジョンウォンは気持ちの整理ができないファシンに腹を立て、一方ナリへの愛情を諦めることができないファシンはジョンウォンと決着をつけることに。
自分もナリをあきらめられないからこれからもそばにいるというジョンウォンを挑発するかのように、ファシンはジョンウォンからもらったスーツを脱いで地面に投げつけた。
ナリは、自分のために長年の友人関係に終止符を打つファシンとジョンウォンを見て罪悪感にさいなまれる。二人と別れるために冷たい言葉を浴びせても効果がないと分かると、ひざまずいて別れてほしいと哀願し、一生一人で暮らすと誓ったことで、ファシンとジョンウォンはひとまず退いた。
そして散り散りになった三人は何事もなかったかのように再び各自の生活に戻る。だがそんな生活は長くは続かなかった。海外から戻ったジョンウォンは、忘れたと思っていたナリを思い出し、会いたい気持ちを抑えられない。またファシンはナリのお見合いの席に現れて邪魔をした。
再びジョンウォンのホテルで会った三人。愛も友情も色あせた状態だった。だがホテルから追い出されてしまったファシンはこう思う。ナリがジョンウォンと自分に二股をかけたとしてもナリを見つめて生きると。そしてナリとジョンウォンに二股を提案する。だがナリとジョンウォンはこの常軌を逸した提案を拒否。ジョンウォンとファシンをふったナリは、イ・ソンギュン演じる(声のみ出演)お見合い相手のデートの申し込みを承諾する。
ナリを愛する二人の男、そのような二人の男から遠ざかるためにもがくナリ、常識を越えた二股ロマンスを繰り広げた『嫉妬の化身』の展開はさらに興味深いものとなった。
この日の放送ではコン・ヒョジンを巡りコ・ギョンピョと争うシーンで、チョ・ジョンソクの繊細な演技の真価が改めて浮き彫りになった。コン・ヒョジンがジョンウォンとファシンに訴えるシーンで、コン・ヒョジンの服についた何かを取ってやるチョ・ジョンソク。演技の常識を破る生活感がにじみ出たチョ・ジョンソクの行動一つが視聴者たちを驚かせ、期待を高めている。(翻訳:中島礼子)
※この記事はKstars提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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