俳優ソ・ジソプが時代劇映画で王孫チョンジョ役を演技
俳優ソ・ジソプがイ・ジュニク監督の映画『思悼(サド)』に、王の孫である正祖(チョンジョ)役で特別出演して話題を呼んでいる。
『思悼』は、どんな時でも王であらねばならなかった父親の英祖(ヨンジョ)と、たった一瞬だけでも息子でいたいと願った王の後継者思悼の、歴史上最も悲劇的な家族史を描いた物語。
この作品に、今や映画やドラマ、音楽にまで活動領域を広げて多方面で活躍している多才なソ・ジソプが正祖役で特別出演し、重厚な存在感を見せて観客に叙情的な余韻を与える。
ソ・ジソプは、幼少期に父の悲劇的な死を目撃した悲しみと苦悩を抱く正祖役を演じ、祖父の英祖と父の思悼そして正祖の3代にわたる悲劇の物語を完成させる。
公開されたスチールは、思悼の記録を破棄する英祖の前で青色の正装姿で涙を流しながら哀れな表情を見せる若き正祖の姿や、厳粛な雰囲気の中で挙行された正祖の即位式の様子が見られる。
ソ・ジソプは「出演シーン数に関係なく役が重要と考えた。シナリオがよかったので出演を決めたが、自分に果たしてうまくできるかと何度も悩んだ。とても楽しい撮影で、機会があれば次の作品でイ・ジュニク監督とまた組みたい」と今回の特別出演に対する思いを語った。
「思悼を説明するのに正祖は欠かせない存在」と言うイ・ジュニク監督。「これまで歴史上の悲運の人物として描かれた思悼を父の英祖から息子の正祖にわたる朝鮮王朝3代の因果関係を通じて再び照明を当てたかった」と、正祖というキャラクターへの愛着を示した。
またイ監督はソ・ジソプのキャスティングについて「正祖が登場するのはたった3シーンにすぎないがキャラクターが映画の中で持つ意味は大きい。ソ・ジソプをキャスティングするためにそれこそ“三顧の礼”を行い、彼は悩んだ末にノーギャラで出演する意向を伝えてきた。ソ・ジソプは役について深く悩んだだけでなく、撮影現場でもただの1秒も緊張を緩めなかったすばらしい俳優であり立派な人物」と感謝の気持ちを伝えた。
父親によって米びつに閉じ込められ、8日目に死を迎えた思悼の事件を家族の物語として新たに描く『思悼』は今日16日封切り予定。(翻訳:中島礼子)
※この記事はKstars提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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