KBS 2TV月火ドラマ『ビッグマン』（脚本：チェ・ジンウォン、演出：チ・ヨンス）が視聴者たちの胸に深いメッセージを残し、ハッピーエンドでその幕を下ろした。

　ヒョンソングループの新しいCEOになったジヒョク（カン・ジファン）は、依然として市場の息子だった。一番高い地位にいながらも、部下と共に行動し、また人の価値を知っていた。下から見上げていたヒョンソングループは巨大な怪物だったが、入ってみるとそこはただの建物に過ぎなかった。そうやってジヒョクは世界を一つ二つと変えていき、「夢のような世の中はきっと来る」という希望を持ち続け最後まで深い余韻を残した。

■世知辛い我々の世の中に対する警告、人間の価値を教えてくれた！
　『ビッグマン』が伝えようとした最大のメッセージは、人間の価値だった。どんな状況の中でも人間を諦めないジヒョクの姿は真のリーダー像に対する絶え間ない疑問を投げかけた。特に、“カネではなくまず人”という信念にもとづき巨大な権力に立ち向かって戦った彼の態度は視聴者たちの中に潜在していた意識さえ呼び起こした。そして世知辛い我々の現実と対比され、視聴者たちの大きな反響を呼んだ。

■我々が夢見てきた世の中、真正性ある訴えによって最高のドラマを作る！
　人間味に溢れ、情が湧き、誰もが応援したくなるような親近感いっぱいのジヒョクの姿は、視聴者たちの胸を熱く燃やした。特に最終回でカネではなく正義が勝つ世の中が与えてくれた爽快なカタルシスは、我々に新たな希望を夢見させ、これは世知辛い現実とかみ合って更に大きな喜びを与えてくれた。ここに、我々の社会の肺腑を突いたリアルな台詞、感動的台詞が加わり調和を成してウェルメイドドラマを作り上げる原動力となった。

■お茶の間を圧倒した主演・助演俳優たちの幻想的アンサンブル！
　『ビッグマン』は、まさに隙のない演技力を誇った。先頭に立って大活躍を繰り広げたカン・ジファン（キム・ジヒョク役）からイメージチェンジを図ったイ・ダヒ（ソ・ミラ役）、チェ・ダニエル（カン・ドンソク役）、そしてこれまでになかったスタイルのお嬢様役を演じたチョン・ソミン（カン・ジナ役）まで、4人の主演俳優の共演ぶりは最高だった。

　さらに、オム・ヒョソブ（カン・ソンウク役）、チャ・ファヨン（チェ・ユンジョン役）、クォン・ヘヒョ（ク・ドッキュ役）、ソン・オクスク（ホン・ダルスク役）、チャン・ハンソン（チョ・ファス役）をはじめ数多くの助演俳優らもそれぞれのキャラクターを生き生きと表現しドラマに息を吹き込んだ。

　このように『ビッグマン』は真のリーダーの価値を考えさせながら視聴者たちから大きな支持を得た。ジヒョクが変えたのは世の中だけではなかった。我々の人生まで考えさせたのだ。ドラマは終わったが、彼のスタートはこれからだ。ジヒョクの新たなスタートと共に我々の生活の中にも新しい風が吹いてくることを期待している。（翻訳：宮本りさ）