<姫の男>ムン・チェウォン、少女から強い女性に・・・
両親の命令に背いてまでも、もう一度会いたい。どうしても、許されない愛だと言われてもお互いの想いさえあれば・・・。純粋で童話のような恋をしていた彼女が愛する男の死に直面する姿を見て「耐えなければならない愛」を悟った。
韓国KBS水木ドラマ「姫の男」のセリョンが、童話の中から現実に戻り、愛を訴える少女ではなく自身の感情をおさえ苦痛に耐え忍ぶことのできる大人の女性の姿を見せていると期待を集めている。
これまでセリョンは突然の試練に遭い、先のことも考えずスンユを助けることだけに全力を注いできた。しかし非情な権力者である父の隠れた姿と漆黒の世の中と戦うため、今こそ自身が進むべき道を悟った。
先週の放送で、セリョンはスンユがどう反応するかよくわかっていながらも彼のもとへ行った。愛するスンユの顔が見たいからではなかった。父親の過ちが自分にも受け継がれていくことを実感し、その憎悪を甘んじて受ける覚悟でスンユに会いに行ったのだ。そして彼が自分を殺そうとするかのように首をしめた時も無言で耐えた。
そして今日の放送では、怒りと毒気に打ち勝てず自身の前であがき苦しむスンユの姿を見ながらセリョンはこの上なく落ち着いたまなざしで「どうか生き残って!私を殺しに来て下さい!」と言う。冷静を装って振り返り、遠くまで歩いたところで込み上げてくる感情をどうすることもできず涙するセリョンの姿には少女から大人の女性への変化が感じられるだろう。
制作会社の関係者は「セリョンは尊敬していた父親の非情な姿に裏切りを感じ、信じられるものは自身のみだということを悟る。短い間に辛い試練を経験し、現実の重さを感じたセリョンの変貌の姿に注目して欲しい。セリョンのキャラクターが成熟した分だけムン・チェウォンの感情演技もまた更に多彩なものになることだろう。ドラマの2幕が予告されたのと同時にムン・チェウォンの演技第2幕にも期待して欲しい」と述べ、ムン・チェウォンに対する信頼感を強調した。
切ないロマンスと緊張感あふれる政治の争いを描き、視聴者の心を掴んでいる本ドラマの第11話は24日夜9時55分に韓国KBSで放送される。(翻訳:宮本りさ)
※この記事は재경일보(財経日報)提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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